« 夏休みのドライブ(谷地) | トップページ | おわらスナップ »

越中八尾風の盆

Cimg3233_2昨日9月2日、富山市の八尾(やつお)に「おわら風の盆」を見に行ってきました。長岡花火とこのお祭りは、わたしの新潟赴任が決まった時から、必ず行こうと決意していたもの。二つとも念願が叶って、ほ~んとに幸せです(^^)。おわら風の盆は、毎年9月1日2日が本祭りで、今年は週末にぶつかったことから、例年以上の人出だったようです。八尾の旧町は駅Cimg3190前から3km強の細長い坂の街で、ここに、11の町内があり、約2万人が暮らしています。でも、この期間だけは東京を中心に全国から1日平均8万人もの観光客が押し寄せる一大アリーナと化します。昨年の拓郎・かぐや姫つま恋コンサートが3万5千人だそうですから、その倍以上の人が集まる大イベントな訳ですね。このため、街の周辺道路を封鎖Cimg3197し、交通規制をかけたり、仮設トイレを多数設置するなど、イベント会場としての準備は大変大掛かりなもの。電通・博報堂並みですね。きっとここまでのノウハウを身に着けるのは大変だったと思います。さて、変な感心のしかたをしちゃいましたが、風の盆は、本来はとても静かなお祭りです。三味線と胡弓のもの哀しい音色と編み笠を被った踊り手の美しい踊りが、心を惹きつCimg3200けます。男踊り、女踊り と少しずつ振り付けが異なっており、それぞれが美しい、みごとな所作になっています。それもそのはず八尾の人たちは年に362日(お正月以外?)、この日に向けて子供の頃からずっと修練を重ねているそうですから。とても私たちが付け焼刃で踊れるようなしろものではありません。一応、輪踊りといって、一般の方も参加して踊りを楽しむこCimg3199とが出来るようになってはいますが、手さばき、 指使いの美しさは簡単には真似できません。街のあちこちには、観光用のステージが設けられており、観光客は、安心して踊りを鑑賞することができるようになってはいます。ここでずっと踊りを鑑賞している人もいますが、わたしの目的は「町流し」。11の町内の踊り手がそれぞれ八尾の町内を踊り流して歩くものでCimg3202す。ただし、何時、何処を流すかは、当人たち以 外は誰も知らないので、観光客は町流しを探して、街中をさまようことになります。運よく巡り会えればラッキーですが、大抵は、すでに黒山の人だかりとなっており、「見えたのは観光客の頭だけ」という状況がしばしば生まれます。ネットで検索すると、皆さんが口々におわらの良さを守ることと観光とのバランス(あまCimg3203 りに多くの観光客が訪れ、お祭りが荒れていくことへの憂慮)を問題視しているようです。もっとも、わたしもその観光客の一員ですが。正直、あまりに人気が出すぎて、確かに観光イベントとしてのキャパを超えかけている面もあるように見受けられました。一部の愛好者と地元の方々の楽しみだったものが、観光化され、傲慢で自己中心的な観光客に迎合して、Cimg3217 どんどん質を落としていく・・・ような事がなければいいなと思います。

町流しを探して歩いていて、運良く東新町の小さなグループの町流しに出会えました。女性三人男性数名に地方(じかた)だけで、花代をいただいた裏通りの家を回っていたところでした。観光客も数人だけ。とても静Cimg3231かで、優雅で、切な くて、美しい時間でした。もっと見たくて、東新町のグループの後ろについて行ったところ、東新町の集会所に戻ってしまいました。東新町は八尾の街の一番奥で坂の一番高いところにあります。そこから通りを見下ろすと、下り坂に沿ってずーっと雪洞が灯っていて、空にはきれいな半月がかかっていました。通りがかりの人が、なんだか違う時Cimg3181_2 代に来たみたいと呟いていました。ほんとに、静かで美しい月でした。ここまでは、あまり観光客も入ってこないようで、ご近所の方々ものんびりとお祭りの雰囲気を楽しんでいるようです。最後に富山の三銘菓のひとつ「おわら玉天」を買って帰りました。おわら玉天は、おわらの名が示すとおりここ八尾の銘菓。八尾名産の和紙に包まれた「卵焼き」のような和菓子でCimg3182す。マシュマロのような柔 かな食感と、卵白のあっさりした甘さを卵焼きの中に押し込めた素朴なお菓子。写真は包装のしていないものですが、包み紙にはおわらの歌詞が印刷されていました。「おわら踊りの笠きてござれ しのぶ夜道は おわら 月あかり」

 

|

« 夏休みのドライブ(谷地) | トップページ | おわらスナップ »

旅 国内編」カテゴリの記事

コメント

坂の町八尾は、ほんとに昔ながらの風情の残る町。「男はつらいよ」なんかで舞台にしてもいいような町でした。
そこで行われる年に一度の大イベントが、こんなに人を集めるようになってしまうとは、町の人たちも戸惑っているのでしょう。このまま、風情を残して、うまく続いていってほしいと思います。
玉天、美味しかったですよ。今度、お土産にしましょう。

投稿: anchan | 2007年9月10日 (月) 21時26分

こんばんは。とっても品のよさを感じるお祭り(?)ですね。女性の浴衣の上品なこと!
「玉天」も美味しそう!!
懐かしい昔がある場所なんですね。
玉天の包み紙に書かれている「おわら踊りの笠きてござれ しのぶ夜道は おわら 月あかり」という歌詞に月下に舞う盆踊りの風情を感じます。

投稿: 悠月 | 2007年9月 9日 (日) 19時01分

senyouさん、先日は大変お世話になりました!ありがとうございました。また、仙台で遊んで下さい。
私の携帯デジカメはあまり性能がよくないのですが、今回はなかなか良いスナップが撮れました。ラッキーでした。
真夜中になると観光客も少なくなり、ほんとのおわらが楽しめるのだそうです。喧騒の無い、自分たちだけの踊りを踊り手たちが堪能する時間がそこにあるようです。

投稿: anchan | 2007年9月 4日 (火) 06時24分

今夏 最後のイベントでしたでしょうか?
幻想的で、時間がのんびり過ぎて行くように見えますが・・・
結構良い位置で見られた様ですね (^^)
町流しも見ることが出来様で、タイミング良かったですね
お月様まで演出状態なんてうらやまいです。

投稿: senyou | 2007年9月 3日 (月) 22時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/101747/7789983

この記事へのトラックバック一覧です: 越中八尾風の盆:

« 夏休みのドライブ(谷地) | トップページ | おわらスナップ »