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一以貫之

Cimg56555月の終わりに知り合いのO先生が「青葉の茶会」をされるというので、お席に入らせていただきました。

敬服すべきことに、Oさんは毎年1回必ず社中の発表の場を兼ねてお茶会を続け、今年で早や10年になるそうです。

わたしと歳は左程変わらCimg5654ないのに、ちゃんと社中を作ってお稽古を続け、10年も 茶会を続けるなんて、本当に大変なことです。すばらしいの一言。

広間の薄茶席の床「一以貫之」。「いちをもってこれをつらぬく」まさにOさんのお茶に対する姿勢を表わしているように感じました。鎖張の花入には大山れんげと定家かずら、京かのこの蕾が入り、お軸との調和もとても良くとれていて、心の落ち着くいいお床になっていました。

いつも規矩をきちんと大切に守られるOさCimg5642 んのお茶席は、わたしのようなズボラな性の人間には、ときに堅苦しい印象がありましたが、Oさんの生き方はお軸の言葉そのもの。今年は本当にいいお席でした。

例年、秋にお茶会を続けてこられたOさんに「今年はどうして初夏に」と伺ったところ、昨年亡くなった社中の方が、「たまには風炉の季節もやりたいなぁ」と希望し、10周年の今年の茶会を随分と楽しみにしていらしたのだと、訥々とお話くださいました。

「その方に所縁のある道具で席を設えたので、季節に相応しくない道具組みで・・」と、苦しそうに説明されてましたが、そういうO先生だからこそ、あえて規矩を犯した道具組みに、亡くなった方への思いの深さが偲ばれて、しみじみと好いお席になったのだと感じました。

「木瓜咲くや漱石拙を守るべく」

けっして上手な生き方を望まない、という漱石の人生観を表わした俳句です。守拙は陶淵明の漢詩からとったものですが、「一を以って之を貫く」と共鳴するように、この俳句が心に浮かんだわたしです。

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